近代日本財政の父 – 高橋是清の功績を振り返る

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どうもこんにちは!!!

今回は歴史関連を綴っていきたいと思います!

近代日本財政の父、高橋是清についてです!!

銀行家から大蔵大臣、そして総理大臣にまで上り詰めた高橋是清は、今日の日本経済の基盤を築いただけではなく、今の政治家たちに手本にしてほしいエピソードが数々あります!

波乱の人生

1854年に江戸で生まれた高橋是清は、幼少期から決して恵まれた環境ではありませんでした。養子に出され、苦学の末にアメリカへ留学!

英語を習得し、帰国後は様々な職を経験しながら、次第に財政のスペシャリストとして頭角を現していきます。

日銀総裁としての手腕

日露戦争時、高橋は日本銀行の総裁として外債の発行に成功。戦費調達という大きな役割を果たし、日本の勝利に貢献しました。海外でも「日本のケインズ」と称されるほどの先見性を持っていたのです。

昭和恐慌への対応

しかし、彼の最も偉大な功績は昭和恐慌時の対応でしょう!

1931年、再び大蔵大臣となった高橋は、当時としては革新的な経済政策を実行します!

金本位制からの離脱、積極的な財政出動、日銀による国債引受など、現代でいう「高橋財政」を展開。これにより日本は世界に先駆けて恐慌から脱出することに成功しました。

平和主義者としての最期

軍部の台頭に伴い、高橋は軍事費の膨張に反対の姿勢を示します。財政規律を重んじ、国の将来を憂いた彼の姿勢は、1936年の二・二六事件で凶弾に倒れる原因となりました。81歳でのその死は、日本の進路が大きく変わる象徴的な出来事でした。

現代に生きる高橋是清の精神

経済危機における積極財政、インフレターゲティング、財政と金融の協調など、高橋是清が約90年前に実践した政策は、現代の経済学でも重要な位置を占めています。2008年の世界金融危機や、近年のコロナ危機対応でも、各国は「高橋財政」に似た政策を採用していることは興味深い事実です。

日本の近代化を財政面から支えた高橋是清。その先見性と実行力は、今日の私たちにも多くの示唆を与えてくれるのではないでしょうか。

また高橋是清にまつわるマニアックなエピソードをいくつかご紹介します。

アメリカでの苦学時代のユニークな体験

高橋は14歳の時に偶然アメリカ人宣教師のジェームズ・ヘボンと出会い、アメリカへ渡ることになりました。しかし到着後すぐに身を寄せる予定だった家庭から断られ、一文無しでサンフランシスコに取り残されました!! 

この時、彼はなんと金鉱掘りの仕事や皿洗いなど様々な仕事を転々としながら生活しました!特に興味深いのは、オークランドの牧場で乳搾りの仕事をしていた際、牛の世話をするために早朝4時に起きる習慣が、後の人生でも続いたという話です!・・・・・Σ(・□・;)

「秘密任務」

日露戦争の戦費調達のために、高橋はロンドンで外債発行の交渉を行いましたが、あまり知られていないのは、その際に使った工夫です!当時の日本は国際的な信用が低く、交渉は難航していました…….💦

そこで高橋は、ロンドンの一流テーラーで特注の英国紳士風の服を仕立て、完璧な英語を駆使しながら交渉に臨みました。

さらに、彼は自分が交渉中であることを極秘にし、「Mr. Takahashi is not available」(高橋は不在です)と言って、自分自身が高橋であることを隠し通したこともあったそうです!

独特の仕事術と日常習慣

高橋は独特の仕事術を持っていました!

大量の公文書に囲まれた中、どんな複雑な財政問題も「そろばん」を使って計算し、周囲を驚かせていました。最新の計算機が導入されても、彼はそろばんを手放さなかったといいます!

また、大蔵大臣時代も含め、毎朝4時に起き、自ら庭の植物に水をやる習慣を持っていました。特に菊の栽培に情熱を注ぎ、「高橋菊」と呼ばれる品種を育てたという逸話も残っています。

演説のユニークな準備方法

高橋は重要な演説の前には必ず「三味線」を弾いて気持ちを落ち着かせていたといいます。政策演説の準備中に三味線の音色が大蔵省から聞こえてくると、「大臣が重要な演説の準備をしている」と職員たちは理解していたそうです。

インフレ理論の図解「風呂桶理論」

高橋は複雑な経済理論を一般人にも分かりやすく説明するのが上手く、特に「風呂桶理論」は有名です。経済をお風呂の桶に例え、水(お金)が少なすぎれば経済は冷え込み(デフレ)、多すぎれば溢れる(インフレ)と説明。

この理論をいつも風呂好きだった高橋が自宅の風呂場で閃いたという話は、当時の財務官僚の間では有名なエピソードでした。

これらのエピソードは、高橋是清の人間味ある一面を示すとともに、その柔軟な思考と実践力を物語っています。

いかがでしょうか。

柔軟な発想で数々の困難を乗り切った高橋是清の生きざまは

バブル崩壊後の「失われた30年」の日本を生きる私たちにとって

前に進むためのヒントを与えてくれるのではないでしょうか!!!!

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