はじめに
こんにちは、ゆずです。今日は私たちの心の奥深くに潜む『執着』について考えてみたいと思います。
執着‥‥‥身近な例でいうと、『恋人との関係』、『友人関係』、『モノへのこだわり』、『子供の教育方針』、『食の探求心』、『好きなこと,モノ』、『自分のルーティーン』、『お金』、、、、
挙げるときりがないくらいに私たちは知らず知らずのうちに、様々なものに執着しています。執着することで得られるものがあれば、時には私たちの心を縛ることもあります。
執着することは、決して悪い事ではありません。歴史を振り返ってみても『執着』の概念を持って取り組むことで、斬新な発明や発見が生まれていき、社会を豊かにした一面があります。
と同時に自由な人生を生きる妨げとなっている一面もあります。
『執着を手放す』というのは、決して大切なものを捨てるという意味ではありません。むしろ、それらとの健全な関係を築き直すことで、逆に人生をより豊かにする秘訣になるのです。
今回は、『執着を手放すこと』で得られる効果を紹介していきたいと思います。
執着を手放すことで得られる5つの効果

1. 心の軽さを取り戻せる
執着というのは、目に見えない重荷のようなものです。同時に執着の対象となっているモノに集中している状態です。
つまりは、執着とは何かに支配されているようなものなのです。しかもそれが自分自身では、気づきにくいものだから質が悪い。
「あれが欲しい」「これでなければならない」「あの人に認められたい」という思いは、知らず知らずのうちに私たちの心を疲弊させています。実際問題世の中には、こういう方は多いです。
『常識だから』とか、『今まではこうやっていたから』とかの言葉をよく耳にすることはありませんか?これも一種の執着の一部であり、いわゆる今までのやり方から変化できない人に多い言葉ですね。
※既存のやり方の全否定ではないので、悪しからず‥‥。
そういった執着一度を手放すことをおすすめします。まるで長い間背負っていた重いリュックサックを下ろしたかのような軽さを感じることができます。
実感としては、朝起きたとき、なんだか心が軽く、呼吸が深くなったことに気づくかもしれません。
2. 現在に集中できるようになる
執着とは囚われることなり‥…名言っぽく述べましたが、案外間違いではないと思います。囚われの多くは、過去や未来に関するものです。
過去の失敗や後悔、未来への不安や期待。誰でも囚われるようなことがあると思います。むしろ人生において囚われることは日々訪れます。
ただ囚われる過ぎると、目の前の『今』を十分に生きることができません。『今』を生きることで、人は幸せを手にすることができるのです。
執着を手放すと、驚くほど「今」に意識が集中するようになります。
食事をしているときにその味わいをより深く感じたり、本をよんでいるときにその内容の叡智を受け取ることができ、美しい音楽を聴いたときに感動したり、散歩中の木々の美しさや風の心地よさに気づいたりする瞬間が増えるでしょう。
何気ないことのように見えますが、これらが人生を豊かにしてくれるのです。
3. 人間関係が改善する
人に対する執着は、しばしば関係を歪めます。『あの人にこうあってほしい』『この関係を絶対に維持したい』『あの人はこれをやるべきだ』という思いは、時と場合によっては、相手に無意識のプレッシャーを与え、関係を緊張させてしまいます。
【不登校】、【引きこもり】、【キレる】、【反抗的】これらの要因のほとんどが人に対する執着によるものです。
困ったことに良かれと思ってやっているケースがほとんどなので、これも気づきにくいものです。
執着を手放すと、相手をあるがままに受け入れられるようになります。驚くことに、執着を手放した関係ほど、深く、長く続くものはありません。
自由の中で育まれる関係は、お互いの成長を促し、より豊かな絆を紡ぎ出します。
4. 創造性が高まる
執着は私たちの思考パターンを固定化します。「こうでなければならない」「これが正解だ」という思い込みは、新しいアイデアや可能性を見えにくくします。
『会社に新しい風をいれるために外部から人を招き入れる』
業績が改善している企業の多くは、外部から人を入れることで既存のやり方に囚われず、新しいアイデアを取り入れているからではないかと思います。
人種のるつぼであるアメリカが世界大国と言われる所以は、既存のやり方に執着しない性質をもっていることが要因の一つだと思います。(とは言ってもこのやり方が成功に対する絶対的な方法ではないが、)
執着を手放すと、心に余白が生まれ、創造性が解放されます。仕事や趣味において、今までにない発想が湧いてきたり、困難な問題に対して柔軟なアプローチができるようになったりするでしょう。
5. 本当の幸せに気づく
私たちは往々にして「これを手に入れたら幸せになれる」と考えがちです。しかし、その「これ」を手に入れた後も、また新たな「これ」が現れ、幸せは常に先送りにされてしまいます。
『成果やお金に固執しないで幸せを感じる秘訣は、執着を手放すこと』
ブッダの名言です。

執着を手放すことで、幸せは特定の条件が揃ったときにだけ訪れるものではなく、むしろ今この瞬間に既に存在していることに気づきます。
朝の一杯のコーヒー、愛する人との何気ない会話、窓から差し込む陽の光、日々の仕事の充実感—これらの日常の中に、かけがえのない幸せが溢れていることを実感できるようになるのではないでしょうか。
執着を手放す実践法

執着するということは、それだけ欲望を満たす要素がふくまれているということです。そんな執着を一瞬で手放すことは難しいものです。
ではいかにして手放すことができるのか。
以下に、日常生活の中で少しずつ執着を手放していく方法をご紹介します。参考までにどうぞ!
毎日の瞑想
たった5分でもいいので、静かに座り、呼吸に意識を向ける時間を作りましょう。思考が浮かんでも、それに執着せず、ただ観察して手放す練習をします。この小さな練習が、日常生活での執着を手放す基礎となります。
【こちらもおすすめです】
「これは私のものではない」と考える
『永遠に続く』という概念を捨て去ることが大事です。
歴史を振り返ってみても永遠に存在しているものは何一つありません。モノも生き物も究極に言えば地球だっていつかは消滅するのです。
執着しやすいものに対して、「これは永遠に私のものではない」と時々思い出してみましょう。モノであれ、関係であれ、地位であれ、いつかは手放す日が来ます。これは悲観的な考えではなく、むしろ今この瞬間をより大切に生きるための知恵です。
感謝の習慣
まずは感謝することです。
執着は「足りない」という思いから生まれますが、感謝は「既に十分である」という認識をもたらす効果があると言われています。
【忙しいときに手を貸してくれたこと】【美味しい料理を提供してくれたこと】【家事を手伝ってくれた時のこと】これらに感謝している自分を思い出してください。
そんなときにわずかながらでも、幸せな気持ちになれることがあるのではないでしょうか。
毎日寝る前に、その日あった3つの感謝できることを書き留める習慣をつけると、少しずつ心の在り方が変わっていくでしょう。
まとめ:執着の向こうは幸せがある

いかがでしたか。今回は誰しもが抱えてる執着に対して述べてきました。
執着を手放すことは、決して簡単なことではありません。時に痛みを伴い、長い時間がかかることもあります。むしろ執着を手放したばかりのときは、後悔のほうが多いと思います。
私自身も執着を手放すことは、意識していても中々できないというのが本音です。
まずはできる範囲内で始めてみましょう!
ストレスを感じることもありますが、生きていればしょうがないという気持ちを持つことも大事です。
【こちらもおすすめです】
私たち一人ひとりの中には、執着の向こう側にある、広大で自由な意識の空間があります。その空間に触れた瞬間、人生はより軽やかに、より豊かに、そしてより美しく感じられるようになるでしょう。
今日から、小さな一歩を踏み出してみませんか?
この記事が皆さんの人生の旅において、役に立てれば幸いです。

セルフコントロールランキング
コメント