貨幣の真実- 読むと人生が変わる本をご紹介!

ゆず個人ブログ

どうもこんにちは。ゆずです。

ちょうど外周りの営業も一息がつき、気分転換にブログをアップしていきます。桜も綺麗で外は暖かいし、公園にでも出かけたい気分です🌸

今回は最近、私が読んでいる本に登場する公共貨幣について語っていきたいと思います。

本の題名は・・・・公共貨幣入門】

名前を聞いただけで頭が痛くなりそうな題名ですが、分かりやすく解説もしてくれてますので、思うほど分かりずらさはないと思います。

ただ私は一度読んだだけでは、完全に理解できていないので読み返している最中です。

公共貨幣とは?(公共貨幣システム)

公共貨幣とは、通貨発行と管理について政府や公的機関が主導的役割を果たすという考え方や制度を指します。以下において特徴と考え方をご説明します。

公共貨幣の基本概念

公共貨幣の中心的な考え方は、お金の発行権限を民間銀行から政府へ移行させることです。現状の多くの金融システムでは、中央銀行が基礎的な通貨を発行しますが、実際に流通している通貨の大部分は民間銀行による信用創造によって生み出されています。

公共貨幣論者は公共部門を設立し、この貨幣創造権を公共部門が掌握するべきだと主張します。

現代金融の債務貨幣システム

近代社会における金融システムは、この債務貨幣によって成り立っています。私たちが日常的に使用するお金の正体は、多くの人が想像するものとは異なります。

紙幣や硬貨として目に見える通貨はごく一部に過ぎず、流通している「お金」の大半は、実は負債として生み出されています。これが「債務貨幣システム」と呼ばれる現代金融の基盤です。

債務貨幣の誕生メカニズム

債務貨幣システムの中核にあるのは、民間銀行による「信用創造」です。一般的に考えられているように、銀行は単に預金者からお金を集め、それを融資する「仲介者」ではありません。実際には、銀行は融資を行う際に新しいお金を創造しています。

具体例で説明しましょう。あなたが銀行から100万円の住宅ローンを借りる場合、銀行はどこかから100万円を持ってくるわけではありません。

融資契約が結ばれた瞬間、銀行はあなたの口座に100万円を入金記帳します。この時点で、この100万円は新たに創造されたものです。

銀行の会計システムでは、あなたへの融資(銀行にとっての資産)と、あなたの口座への預金(銀行にとっての負債)が同時に記録されます。

このプロセスを通じて、銀行システム全体は保有する現金準備の何倍もの「お金」を創造することができます。これが「部分準備銀行制度」と呼ばれるメカニズムです。

債務貨幣システムの課題

世界経済の基盤となっている、債務(借金)によって通貨が生み出されている債務貨幣システムにはいくつかの課題があります。

 必然的な債務拡大の必要性

債務貨幣システムでは、通貨が利子付きの債務(借金)として発行されるため、返済額が常に流通している通貨量を上回ります。

この差額を埋めるためには、新たな債務を継続的に作り出す必要があります。この構造は必然的に総債務の増加を促し、長期的には持続不可能な状況を生み出す恐れがあります。

富と所得の不平等拡大

債務貨幣システムでは、資金を持つ側(国際金融資本)と必要とする側(民間人)の間で、利子の支払いを通じて富の移動が生まれます。

この仕組みは富の集中を加速させる傾向があります。特に、資金を持つ側(国際金融資本)への富の集中は実体経済との格差を広げ、社会的不平等の一因となっています。

公共部門への圧力

政府も借り手として市場から資金調達を行う必要があり、金利変動や市場の評価に左右されます。これにより、政府は社会的に必要なインフラ整備や公共サービスの提供において、財政的制約を受けるので質の低下の懸念が生まれます。

公共貨幣システムの潜在的メリット

公共貨幣システムには、現行の民間銀行主導の債務貨幣システムと比較して、いくつかの重要な潜在的メリットがあります:

金融危機リスクの大幅な低減

民間銀行による過剰な信用創造が金融バブルの一因となりますが、公共貨幣システムでは貨幣供給が公的機関によって慎重に管理されるため、投機的バブルの発生リスクが低下します。

銀行の信用創造能力がなくなることで、金融システム全体の崩壊リスクも軽減されます。

国家財政の改善

  • 債務負担の軽減: 新規通貨を政府支出によって直接経済に投入できるため、国債発行への依存度が下がります
  • 貨幣発行益の回復: 貨幣発行益が政府に還元されることで、財政運営の柔軟性が高まります
  • 金利コストの削減: 政府債務の借り換えコストが低下し、税金の無駄遣いを減らせます

社会インフラへの投資促進

新たに創出された公共貨幣を、教育、医療、エネルギー、交通インフラなどの公共投資に直接充てることができます。

これにより、現在の世代だけでなく将来の世代にも恩恵をもたらす長期的な豊かな社会の形成が促進されます。

経済の安定化と不平等の是正

  • 景気循環の極端な変動が抑制されます
  • 貨幣供給がより民主的な管理下に置かれることで、富の集中が緩和される可能性があります
  • 銀行危機や取り付け騒ぎのリスクが実質的に消滅します

持続可能な経済成長の促進

常に拡大し続ける債務に依存しない経済システムとなることで、環境的・社会的に持続可能な経済発展モデルへの移行が容易になります。

実現への課題

公共貨幣システムへの移行には、制度設計、国際協調、政治的合意形成など多くの課題があります。また、貨幣発行権の集中によるインフレリスクや、経済への悪影響を懸念する声もあります。

世界各地の動き

スイスやアイスランドなど一部の国では公共貨幣システムへの移行を検討する市民運動が起きており、経済学者や政策立案者の間でも議論が進んでいます。日本でも「主権通貨」や「公共貨幣」についての議論が一部で行われています。

公共貨幣システムは、現代の金融システムの根本的な改革を目指す構想であり、経済の安定と公正な社会の実現に向けた一つの選択肢として注目されています。

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まとめ:公共貨幣システムは新たな時代の到来???

現状の金融システムでは、資金を持つ側へ富が集中し、同時に権力も掌握してしまうということです。富を得るためなら、地球全体の社会システムをも変えてしまう。そんなことも可能にしてしまうのです。

債務貨幣システムを武器に近代文明をリードしてきた西洋諸国ですが、公共貨幣システムは新たな文明の到来を予感させるシステムであるような気がします。

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